新しく登場したチケットシステムを使ってみよう

日頃からチケット予約や受付管理に頭を悩ませている制作担当者の方も多いのではないでしょうか。SNSやメールでバラバラに来る予約を手作業で台帳に書き写したり、開演前に名簿との照合作業に追われたり。そんな現場の課題を解決するために、最近いくつかの新しいサービスが登場しました。

今回は、これらの新しいサービスへのリスペクトの意味も込めて、新サービスたちをしっかり紹介したいと思います。小劇場で活動するみなさんにとって、ぴったりのサービスが見つかるような記事を目指しました。ちなみに、よそとの比較をすることで、トロクレチケットを使うことの利点を際立たせようという意図はありません! それぞれの劇団によって使い勝手が良いサービス・システムは異なると思いますので、各劇団にとってふさわしいサービスを選んでいただけると良いと思っています。

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最近生まれたサービスたち

最近リリースされたり、β版の募集が始まったりしたサービスを3つ、まずは見ていきましょう。

mogiru(モギル)――観客が金額を決める応援チケットが特徴

まずご紹介するのは、Cingulata合同会社が開発・運営するmogiruです。代表の大湯大河さんはGEZELLIG Studioの共同主宰も務められており、現場の視点をしっかり持っておられる方だと推察します。

mogiruの最大の特徴は、応援チケットという機能です。観客が自分で金額を決めて、チケット代に上乗せして支援を届けられる仕組みになっています。小劇場では料金設定をどうすれば良いのか悩むこともあると思いますが、この機能を使えばもっと応援したいという観客の気持ちを収益に変えることができるのですね。

その他の機能としては、QRコードを使った受付、メール配信、フォロー機能、物販、ファンクラブなどがワンプラットフォームで完結するとのことです。アプリは不要で、PCやスマートフォンのブラウザだけで動作するそうです。

気になる料金ですが、正式リリース後はStandardが月額500円で決済手数料が4.3%となっています(応援チケットは別途)。Freeプランもあるとのことです。現在はβ版の利用者を募集しているとのこと。興味がある方は公式サイトをチェックしてみてください。

シアチケ(theater ticket)――音響家が開発した当日精算チケット管理システム

次にご紹介するのは、株式会社シュガーサウンドが開発・運営するシアチケです。代表の佐藤こうじさんは舞台音響家としても活動されており、現場のプロが作ったシステムと言えるでしょう。

シアチケは、当日精算チケット管理システムと銘打っており、複数の券種を同時に申し込めたり、座席表を使った座席割り当てができるのが特徴です。2026年5月にバージョン1.0が正式リリースされたばかりで、現在はトライアル価格として、1ステージ400席までの公演が税込100円で利用できます。

トライアル価格は期間限定とのことですので、興味のある方はお早めにチェックしてみてください。舞台の音響を担当する方が開発しただけあって、当日のスムーズな運用を考えた機能が充実していると感じました。

Tolpa(トルパ)――座組個人に編集権限を付与できる柔軟なシステム

最後の新サービスは、Tolpaです。新サービスとは言っても、2024年の年末から無料トライアルが開始されていました。

Tolpaの一番の特徴は、座組の個人に編集権限を付与できる点です。出演者やスタッフなどの公演関係者に対して権限を設定することができます。これにより、各自で扱いチケットの変更やキャンセルが可能になり、制作の負担が大きく減ることが考えられます。

その他にも、画像表示や特殊フォームへの対応、キャンセル待ち機能、QRコードによる受付など、多機能なシステムがあるとのことです。料金は初期費用・月額利用料がかからず、1公演プランが3500円(税込)、年間プランが7000円(税込)となっています。

トロクレチケットのご紹介

ここで、私たちが運営するトロクレチケットについても改めてご紹介します。

トロクレチケットは、小劇場の公演に特化したスマートフォン対応のチケット予約システムです。管理画面もスマホで完結するので、場所や時間を選ばずに予約データを確認することができます。

支払方法は自由に設定でき、当日精算はもちろん、銀行振込やクレジットカードなども選べます。ただし、トロクレチケット内に決済機能は持っていないため、例えばクレジットカード決済が使いたい場合には自劇団でクレジットカード決済システムの会社と契約するなどの必要があります。その意味では、決済機能を使いたい場合には、決済機能を一元化して備えている別サービスを使うことを検討するのも良いでしょう。

また、担当者別に専用のURLを発行することができるのも便利なポイントです。役者さんなどが自分の扱いチケットを管理しやすくなります。

有料プラン(月額2200円・税込)では、予約者への一括メール配信、観客データの長期保存などの機能が使えます。

業界をリードするこりっちチケット!

さて、ここまでは新サービスとトロクレチケットをご紹介してきましたが、この業界で長年にわたり主催者を支え続けているのが、こりっち株式会社が運営するこりっちチケット!です。

こりっちはクチコミサイトとして長年にわたり舞台芸術の発展に貢献してきた実績を持ち、その経験とノウハウを結集して開発されたのがこりっちチケット!v2です。

v2へのバージョンアップによって、さらに多くの機能が追加されました。決済の選択肢が広がったほか、座席管理機能など、大きな進化を遂げています。

従来の指定席に加えて自由席にも対応し、さらには予約者ご自身による座席指定予約も可能になったとのことです。

料金体系も非常にわかりやすく、初期費用が1万円(税別)で、販売手数料は主催者負担0円です。月額費用も一切かかりません。購入者にはチケット料金の5%がシステム利用料として加算されますが、これを団体が負担する形に変更することも可能とのことです。

まとめ

チケットシステムにも、たくさんの選択肢があることがお分かりいただけたと思います。

小劇場は、大劇場にはない自由さと同時に、限られたリソースの中でいかに効率的に運営するかという課題も抱えています。どのシステムが正解かは、それぞれの公演の規模やスタイル、重視するポイントによって変わってくるでしょう。

今回ご紹介したサービスの中から、みなさんの公演にぴったりのサービスが見つかれば幸いです。それぞれの特徴を理解した上で、最適なものを選んでいただければと思います。

それでは、みなさんの素敵な公演がたくさんの観客に届きますように。

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