劇団主宰者の皆様、こんにちは。演劇を愛し、小劇場での公演を開催されている皆様にとって、チケットの支払い方法は重要な要素の一つですよね。お客様に快適なチケット予約・支払いの方法を提供することは、劇団の運営において大変重要な役割を果たします。
チケットの支払い方法は、その選択肢によって劇団の利便性やお客様の利用しやすさが左右されることもあります。そこで本記事では、主なチケット支払い方法とそれぞれのメリットについてご紹介したいと思います。
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劇団主宰者としては、劇場での公演におけるチケットの購入方法や支払い方法について、観客に選択肢を提供することが重要です。
事前支払いと当日精算
一般的なチケットの購入方法としては、事前にチケットを予約し、支払いを済ませる「事前支払い」があります。これに対して、「当日精算」という方法では、当日劇場でチケットを購入し、その場で支払いを行います。これは国内の小劇場公演では昔から存在する方法で、よく見かけます。
予約とドタキャンの対応
観客は、公演のチケットを事前に予約することができます。劇団主宰者は、予約に対して十分な対応をする必要があります。しかし、観客が予約を取ったにも関わらず、当日キャンセルする「ドタキャン」というケースもあります。劇団主宰者は、予約の管理やキャンセルポリシーを明確にすることで、スムーズな対応を心掛けるべきです。
架空予約の防止
一部の観客は、予約の名義を架空のものにして、チケットを確保することがあります。これを「架空予約」といいます。劇団主宰者は、架空予約を防止するために、予約時にメールが正しく届くかどうかの確認や事前入金を求めるなどの対策を講じることが必要です。
それぞれの支払い方法のメリットとデメリット
銀行振込
銀行振込は、劇団主宰者の指定した銀行口座に予約代金を振り込む方法です。この支払い方法のメリットは、正確な支払いができるため、トラブルが少ないとされています。また、予約代金が振り込まれることで、観客の予約が確定するため、公演当日のチケット確保がスムーズになります。
しかし、銀行振込の場合、チケットのキャンセルや変更による払い戻しの手続きが煩雑となります。顧客の要望に対応するためには、迅速かつ正確な手続きが求められます。
一方で、銀行振込もよく利用される支払い方法の一つであるものの、以下にデメリットがあります。
銀行振込では、予約したチケットの支払いを行うために自身の銀行口座から劇団の指定口座に振り込む必要があります。しかし、振込手続きには時間がかかります。そのため、予約後にすぐに支払いを完了させることが難しく、予約がキャンセルされる可能性があります。
また、銀行振込には、振込手数料がかかる場合があります。劇団主宰者としては、手数料の負担を考慮する必要があります。特に大規模な公演では、振込手数料が大きな負担となる場合もあります。振込手数料をお客様に負担してもらうという考え方もありますが、顧客満足度は下がってしまうかもしれません。
あるいは銀行振込では、劇団主宰者が正確な振込先の情報を提供する必要がありますが、情報の誤りがある場合や支店の統廃合などによって銀行名や支店名などの情報が変更されていた場合には、振込ができなくなることがあります。その結果、チケットの予約がキャンセルされる可能性もあります。
クレジットカード払い
クレジットカード払いは、クレジットカードを利用して予約代金を支払う方法です。この支払い方法のメリットはいくつもありますが、例えば支払いのスムーズさが大きなメリットのひとつです。クレジットカードは一般的に利用が広まっており、支払いがスムーズに行えるため、観客にとって利便性が高いです。さらには、クレジットカードにはポイントや特典が付与される場合があり、観客にとってお得な要素があります。
しかし、クレジットカード払いは便利な支払い方法の一つですが、いくつかのデメリットも存在します。
クレジットカード払いには手数料がかかる場合があります。劇団主宰者としては、手数料の負担が増えることは経済的に不利です。また、チケットの価格が高いほど手数料も高くなるため、大規模な公演では手数料が大きな負担となる場合もあります。一般的には3.5%程度の手数料率が標準かと思いますが、クレジットカード会社や決済代行会社からリスクが高いと判断されると、4.0%以上の手数料率になってしまうこともあります。また、月間で数千万円の決済をするような事業者であれば、2.0%前後の手数料率まで下がることもありえます。しかし小劇場では非現実的でしょう。
そして、クレジットカード払いでは、顧客からクレジットカード情報を取得する必要がありますが、この情報を管理することはセキュリティ上の課題となります。顧客の個人情報を保護するためには、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。
また、クレジットカード払いでは、購入時にクレジットカード会社に対してオーソリを行う必要があります。オーソリとは、クレジットカード会社がカードの利用可能額を確認することであり、購入金額が利用可能額を超えている場合は支払いができなくなります。劇団主宰者としては、チケットの予約がキャンセルされる可能性があるため、収益の確保に影響を及ぼすことがあります。
現金支払い
現金支払いは、主に公演当日に現金で予約代金を支払う方法です。この支払い方法では、当日に現金を支払うことで、予約代金の支払いが即座に完了し、手続きが煩雑になりません。また、高齢者などの一部の観客にとっては、現金を利用することが好ましい場合があります。
さらに現金支払いは、観客にとって最も柔軟な支払い方法と言えます。公演当日にチケット代金を支払うため、予約の変更やキャンセルがあっても対応しやすくなります。
現金支払いの場合には、公演中にコロナによる上演の中止や何かしらの理由による公演キャンセルがあった場合でも、現金での即日の払い戻しが可能です。このため、観客にとっては安心感があります。
そもそも現金支払いは、クレジットカード決済のような手数料がかからないため、経費の削減につながります。特に、小規模な劇団や小劇場では、手数料を抑えることが重要です。
一方で現金支払いでは、仮に前売りの場合には、予約したチケットの支払いを劇団の事務所や劇場、協力してくれる店舗などで直接行う必要があります。また、事前支払いが難しい場合や場所が遠い場合には、チケットの予約がキャンセルされる可能性があります。
また、現金支払いのいわゆる当日精算方式では、予約したチケットを当日になってキャンセルする可能性があります。劇団主宰者としては、予約数が減少することで収益に影響が出るため、ドタキャンのリスクがあります。
QRコード決済
近年では、スマートフォンを利用したQRコード決済も一部の劇団で導入されています。この支払い方法はスマートフォンさえあれば、簡単に支払いが行えるため、観客にとって便利です。さらに、QRコード決済は、支払いが瞬時に行われるため、予約の確定がスムーズに行えます。
しかしQRコード決済を導入するためには、事業者として各QRコード決済の会社と契約する必要があります。PayPayや楽天ペイ、d払い、au payなどの事業者が該当します。
なお、PayPayなどのQRコード決済には、個人から個人へ残高を送金する機能があります。しかしこの機能はあくまで「個人から個人へ」の送金手段なので、事業性が高いと判断される劇団の公演チケット料金を「決済する」というような使い方は認められていないケースがほとんどです。仕組み的にはやろうと思えばできてしまうかもしれませんが、利用規約違反となってPayPayなどのQRコード決済のアカウント自体が止められてしまったり、お客様とのトラブルに繋がってしまうことも考えられますのでこのような行為はやめましょう。
それ以外の注意点
払い戻しとオーソリの意味
予約したチケットをキャンセルする場合や公演が中止になった場合、観客には払い戻しを行う必要があります。払い戻しは現金や銀行振込で受け付けている場合には、その金額をそのまま何かしらの手段で返金する必要がありますが、クレジットカードで受け付けた場合には、オーソリという手続きが関わることがあります。
オーソリとは、クレジットカードの利用時に行われるカード会社の審査のことを指します。オーソリが通ることで、実際にチケット代金が引き落とされます。しかし、公演が中止になった場合など、払い戻しの対象となる場合、オーソリをキャンセルする必要があります。
劇団主宰者は、払い戻しの際にオーソリのキャンセル手続きを適切に行うことで、観客に対してスムーズな対応を行うことができます。そのため、公演が成立するかどうかが不透明なものなどはクレジットカードのオーソリ機能を使うととても便利です。一定程度の人数が集まらないと公演自体が中止になるような、いわばクラウドファンディングのような公演ではこの仕組みが使えるかもしれません。
架空予約の危険性
最後に、架空予約についても書いておきましょう。
架空予約はチケット予約時に本当の意図がないまま行われることを指しますが、さまざまな損害が発生します。
例えば、架空予約は本当の需要を把握する上で誤った情報を提供します。劇団主宰者としては、公演の成功に向けて需要を正確に把握することが重要です。架空予約によって需要が過剰に見える場合には、劇団の運営や予算の調整に困ることがあります。
また、架空予約には、予約の取り消しやキャンセルの手続きが不要となります。しかし、これによって時間や労力が浪費されることがあります。本当の需要に対応するためには、架空予約の影響を適切に判断し、劇団の運営に活かす必要があります。
まとめ
チケットの支払い方法にはそれぞれメリットと注意点があります。銀行振込やクレジットカード払いは、予約確定後に支払いを行うため、当日の精算がスムーズに行えます。一方、当日精算による現金支払いやQRコード決済は、予約代金を事前に支払う必要がないため、お客様の利便性が向上します。
劇団主宰者としては、チケットの支払い方法を選ぶ際に、劇場や劇団の方針や利便性を考慮することが大切です。また、予約後のキャンセルや払い戻しの条件にも注意し、予約を確定させる前に十分な検討を行いましょう。初めて劇団を主宰する方や演劇に関わる初心者の方は、このような注意点に留意しながら、円滑なチケットの事前支払いや当日精算を行ってください。
劇団主宰者の皆様がお客様に快適な劇場体験を提供するために、適切な支払い方法と予約・キャンセルのルールを設けることをおすすめします。ご成功をお祈り申し上げます。
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