興行場法における興行場とは何か?~演劇公演を打つときの注意点~

演劇公演を企画する際、「興行場法」という法律が関わってくる場合があります。特に常設の劇場ではない設備であるカフェや飲食店などを利用する際、この法律を正しく理解しないと、公演が中止になるリスクや法律違反に問われる可能性があります。本記事では、興行場法における「興行場」とは何かを詳しく解説するとともに、演劇公演を行う際の注意点を紹介します。

小劇場のチケット予約管理に便利なクラウド型チケット予約システム トロクレチケットはこちら >>

興行場法とは何か

興行場法の概要

興行場法は、映画館や劇場などの興行を行う施設を適切に管理し、公衆の安全と健康を守るための法律です。この法律では、興行を行う施設が一定の基準を満たし、許可を受けることが義務付けられています。

「興行場」とは?

興行場とは、映画の上映や演劇公演、音楽ライブなどを行う施設で、興行場法の許可を受けた施設を指します。例えば、小劇場界隈でも有名な東京都世田谷区のザ・スズナリや下北沢の本多劇場などは、興行場として登録されています。これらの施設は、興行場法に基づいた安全性や設備基準を満たしています。

興行場法が適用されない場合

集会所や飲食店などで公演を行う場合でも、月に5回以上の公演を行うと、興行場として許可を取る必要が生じることがあります。この点を見落とすと法律違反となり、罰則が科される可能性があるため注意が必要です。

ライブハウスの場合

音楽ライブで利用されるライブハウスは、多くの場合、興行場ではなく飲食店許可や特定遊興飲食店許可で営業しています。この場合、興行場法の適用を受けない代わりに、ドリンクオーダー制(ワンドリンク制)を導入していることが一般的です。この仕組みは演劇公演にも応用できるため、公演収益を増やす方法として検討の余地があります。

演劇公演を打つ際の注意点

公演場所の選定

興行場法に基づいた施設を選ぶことが、まず重要です。劇場とうたっていても、まれに法的な許可を受けていない場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

例えば稽古場で公演を打とうと思ったとき、あくまでその施設は稽古場であることから興行場法に基づいた施設ではないこともよくあります。

演劇というと、どこでも公演が打てるものだと思いがちですが、安全面での配慮から、じつは自由に公演が打てるわけではないのです。

公演日数の管理

では、稽古場などの興行場ではない場所で公演を行う場合、何に注意すればよいのでしょうか。

一例として、公演日数を制限する必要があります。例えば、月に4回以内の公演であれば法律違反を回避できます。

興行場ではない施設の場合、この「公演」という概念を意識して、連続使用可能日数をあらかじめ制限して予約を受け付けているところも見受けられます。

なおもちろん、「公演」ではなく「稽古」をするという場合には、この制限には引っ掛かりません。

安全性の確保

興行場法に適合した施設では、消防設備や避難経路が整備されています。一方で、集会所やカフェなどではこれらが不十分な場合があるため、主催者が独自に安全対策を講じる必要があります。

万が一の場合(火災などの場合)に、非常口が何か所確保できるのかなどをしっかり確認するべきでしょう。

収益モデルの工夫

興行場法の適用を受けないライブハウスを参考に考えると、ワンドリンク制の導入など、収益を増やす工夫も可能であることが見えてきます。

また、チケット料金に飲食代を含めるなど、新しい形の料金設定を試みることで、観客の満足度と収益の両方を向上させることができます。

公演のオンライン予約と座席管理のポイント

座席管理の工夫

座席の配置は観客の満足度や公演の安全性に直結します。興行場として登録されている施設では既に座席数が法規制に準じて設計されていますが、特別なレイアウトを組む場合や、そもそも興行場ではない場所で公演をおこなう場合には以下のようなことを意識しましょう。

・観客同士の距離を確保する

・非常時の導線を確保する

・視認性の良い座席を中心に配置する

・車椅子席や荷物置き場を適切に設置する

オンライン予約の導入

オンライン予約システムを導入できる場合、観客に選ばれる公演を目指して次の工夫を検討しましょう。

・座席の写真や距離感を事前に提供

・早期予約者向けの特典(前列優先など)

・家族連れやグループ観客向けの割引プラン

オンライン予約と座席管理は、主催者と観客の双方にメリットをもたらします。効率化と満足度向上のために、これらのポイントを積極的に取り入れてみましょう。

まとめ

演劇公演を成功させるためには、興行場法の理解が欠かせません。劇場やライブハウスを利用する場合だけでなく、カフェや集会所などでの公演でも法律に注意が必要です。適切な場所選び、安全対策、収益モデルの工夫を行うことで、法律を守りながら質の高い公演を提供しましょう。

簡単に使えるチケット予約システム トロクレチケット >>