小劇場のチケットの支払方法は、当日精算方式が一般的です。しかし当日精算方式は、当日のドタキャン(ノーショー)が発生するリスクも抱えており、身内客が多数を占める場合以外には、あまりおすすめできるものではありません。そこで、この記事では、演劇・小劇場のチケット予約の支払方法として銀行振込を選択するメリットに焦点を当て、なぜその選択が劇場や顧客にとって魅力的なのかを探っていきます。
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当日精算のノーショー問題
小劇場界隈で定期的に話題になるのが、当日精算で予約を受け付けた場合に発生する、ノーショー(無断キャンセル)問題です。交通遅延や病気などの理由による止むを得ない理由によるキャンセル、ノーショーであれば気持ち的にも納得できますが、稀にいたずらでのノーショーも発生しています。
来場する気がまったくないのに架空の予約をおこなうといういたずらです。過去には、京都の学生劇団のフェスティバルや東京のアイドル系の公演で発生したものが有名です。
いたずらは論外ですが、病気などの理由による当日無断キャンセルであっても、売上機会の損失につながり、主催者である劇団側や劇場側としては許容できるものではないでしょう。
なぜ当日精算が主流なのか
なぜ小劇場で当日精算方式によるチケット予約が主流なのかというと、多くの小劇場制作者が語っているところではありますが、これは歴史的なところが大きいでしょう。
かつては、小劇場のチケットは身内に売ることがほとんどでした。つまり身内ということは、劇団の関係者の誰かの知り合いです。よって、仮に無断キャンセルが発生したとしても、連絡先をしっかりと把握できており、チケット代金の回収が可能だったわけです。
そのため、当日精算は大きなリスクが無かったのです。
オンライン予約時代の当日精算のリスク
しかし、オンラインでチケット予約ができるようになった昨今では、身内ではない別の誰かがそのイベントや催し、演劇公演に対してチケット予約をおこなうことが多々発生します。
なるべく多くの人に公演を見てほしいと思っている主催者としては、身内ではない誰かが見に来てくれることは喜ばしいことでしょう。しかし一方で、知らない誰かということは、簡単に無断キャンセルをしてしまう人である可能性も考えなければならないでしょう。
銀行振込のメリット
シンプルな支払いプロセス
そこで、当日精算ではなく、銀行振込で予約と支払を受け付けるというのがひとつの解決策になります。
日本では、全国で銀行網が整備されており、銀行振込のインフラも整っています。
ほとんどの人が銀行振込をしたことがある経験があります。若い人であっても、ネット通販やネットオークションなどを通して銀行振込をした経験があるでしょう。そのため、観客に銀行振込でのお支払いをお願いするハードルも低いと考えられます。
いわば、とてもシンプルで簡単なチケットの支払方法こそ銀行振込であると言えます。
セキュリティとプライバシーの保護
また、銀行振込であれば、強固な銀行のセキュリティに守られているので、顧客の情報漏洩のようなリスクもありません。プライバシーや情報流出を気にする観客も安心して使用することができます。
もちろん劇団側が杜撰な情報管理をしてしまうと、銀行側ではなく、劇団側から情報漏洩してしまうリスクがありますので、劇団・主催者側もしっかりと情報を管理することが大切でしょう。
決済手数料の回避と対象拡大
銀行振込は、決済手数料も比較的安めです。文化的には、振込時の決済手数料は観客側が負担することも多いとは思いますが、もちろん劇団側が負担しても構いません。
決済額にもよりますが、例えば他の決済プラットフォームを使うと、仮に10,000円のチケット販売だとすれば、チケット1枚につき800円程度の決済手数料が取られてしまうことも少なくありません。しかし銀行振込であれば、100円~300円程度で済むことも多いでしょう。
もちろん、法人口座などの場合には、振込手数料を高めに設定していたり、銀行窓口での振込だとより高い手数料をとられることもあります。しかし、個人客がメインで、オンラインで予約を受け付けるようなタイプの公演であれば、その心配はあまりする必要はないかと思います。
まとめ
当日精算での予約受付だけではなく、銀行振込でのチケット予約の受付もぜひ考えてみると良いでしょう。
銀行振込でのチケット予約を受け付けることができれば、コスト的にも、売上機会の損失回避にもつながり、劇団や主催者にとっても大きなメリットがあります。
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